秘密の交換をしよう



翌朝、美穂ちゃんたちは会社に向かった。


今日も仕事だったらしい。



今日の出来事を報告しろ、と何度も念押しをして家を出た。



「私もそろそろ行くかな」



昨晩あれだけ悩んだ服は、結局いつもと変わらない。



昼過ぎに待ち合わせ場所に行くと、ハルさんがもう待っていた。


通り過ぎる女の人みんなが、ハルさんを見て頬を赤らめてる。



……私の彼氏なのに。



「すいませーん、今から時間ありません?」



すると、ハルさんのところに綺麗なお姉さんが言い寄っていた。



「ごめんなさい、ないです」


「えー、どうしてですかー?」



作り笑顔のハルさんに断れても諦めようとしない彼女の前に、私は飛び出した。



「彼女の私と、デートだからです!」



彼女は一瞬驚いたような目をしたけど、それも束の間。


私を頭の先から足先までじっくりと見たら、吹き出した。