「それ、捨てても大丈夫なやつだから」
「了解。ありがとね、凛。おいしかった」
香織ちゃんは立ち上がり、私の頭を軽く叩いてから、休憩室をあとにした。
「あたしもごちそうさま。やっぱりリンリンの料理はサイコーだよ」
美穂ちゃんは本当に嬉しそうに笑ってくれた。
「ありがとう」
それを見て、私まで嬉しくなった。
「さ、もうひと踏ん張りだ」
美穂ちゃんは両手を組んで、伸びをした。
私は弁当箱を美穂ちゃんの分も一緒に、ごみ箱に捨てる。
「そうだ、翼君の働きぶりはどう?」
廊下を歩きながら、美穂ちゃんが聞いてきた。
「一度言った仕事はすぐにこなしてくれるくらい、優秀だよ。もっと大きな仕事も任せてみたくなるくらい」
本当に年下とは思えないくらい、しっかりしてるんだよな、翼君。
「へぇー。そんな優秀君の料理はどんな味だろうね」
「美穂ちゃん、そろそろからかうのやめて?」
「はーい」
美穂ちゃんはいたずらっ子みたいに笑った。
……絶対、やめる気ないじゃん。



