……美穂ちゃんのバカ。
どうせ、私の声も聞こえてないんだ。
「なるほど。それは辛いですね。本気で好きだったなら、なおさら」
「佐倉君……」
なんて優しいの……
思わず惚れそうになるよ……
「僕にはそういう感情はわからないので、これ以上は言えませんが」
美穂ちゃんと香織ちゃんが苦笑いしてる。
「いえ、心配させてごめんなさい。プライベートで落ち込んだからといって、仕事には関係ないので、安心してください」
「……昨日無断欠勤した人がなに言ってんだか」
「そこ、黙る!」
あまり余計なことは言わないでほしいのに。
私は二人に怒ったのに、二人は笑っている。
……ムカつくなあ。
会社に着き、エレベーターに乗ろうとすると、私と佐倉君は定員オーバーで乗れなかった。
次のを待ち、二人で乗った。



