秘密の交換をしよう



これ以上なにか言われると辛いから、荷物を持って、家を飛び出した。



そこからはどうやって帰ったのかわからない。


ただ、ずっと泣いていたことはわかった。



自分の家に帰ってからは、なにをすることもなく、枕を濡らし続けた。



もう何時間泣いたかなんてわからない。


でも、いつまで経っても、涙が枯れることはなかった。



今の時刻が気になり、携帯に電源を入れた。



メール五十件、着信三十件。



どれも、美穂ちゃんと香織ちゃんからだった。




無断欠勤ですかー?


なにかあった?


本気で大丈夫?


連絡ください。




そんな内容のメール、全てに目を通し終えたころ、インターホンが鳴った。



電子パネルで誰かを確認し、ドアを開ける。



「凛、大丈夫なの!?」


「無断欠勤なんて、らしくない……リンリン?」