少し話すだけでも、ハルさんの息が私の顔にかかりそう。
「凛、顔真っ赤」
「わわわ、わかってます!」
ハルさんから顔を背けることは出来るけど、離れることは出来なかった。
離れようにも、ハルさんが私の髪をまだ掴んでいたのだ。
「……すぐに終わらせるので、そこで待っててください」
ハルさんの手に自分の手を重ね、そっと髪から離した。
「はあい」
ハルさんは軽い足取りで、椅子に座った。
てか、なに、今の甘えたような声!
子供ですか!?
……可愛いなんて、思ってないもん。
「終わりましたよ、ハルさん」
十分とかからないうちに、仕事を済ませられた。
ハルさんは子犬のような目をして、私のほうを見てきた。
……これもハルさんと思ってもいいものか。



