秘密の交換をしよう



「……寂しかったの。急に、突き放されたような気がして」


「リンリン、本気で結木さんのこと、好きなんだね」



改めてそう言われると、小っ恥ずかしくて、体温が上がる。



「でもさ、結木さんと付き合っていくつもりなら、姫鈴さんとの衝突は避けられないからね。ちゃんと覚悟しておくこと。いい?」



私は首を縦に振った。



「もう少しここにいればいいよ。今、あそこには行きにくいでしょ」



美穂ちゃんはトントンと私の背中を叩くと、私を一人にしてくれた。



今、ハルさんとの関係がバレることは絶対にいけない。



秘密の恋、か……



たったあれだけで混乱してる私に、そんなこと出来るのかな。



ううん、やるんだ。


ハルさんと別れるほうが嫌だし。



私は美穂ちゃんに貰った缶コーヒーを飲み干し、仕事に戻った。



共同企画を進めている会議室に戻ると、視線を独り占めしてしまった。



すると、あっという間に三人の女性社員に囲まれてしまった。


三人は山崎と同じ会社の人だ。