全員の注文が終わり、香織ちゃんは水を飲みながら聞いてきた。
どうって……
「上司? あとは……ほかの人に比べたらカッコイイな、と」
「そうじゃなくてさ。好きとか、そういうこと」
美穂ちゃんだけじゃなく、香織ちゃんまで……
どうして、そんなに私に恋愛させようとするのかな?
「私にはわからないよ。それに、今はまだ恋人はいらないの」
「なんで? もったいない」
もったいないって……
どういう意味ですか、香織さん。
「まだ社会人一年目なんだよ? 自分の生活を安定させるのがやっとなのに、恋人まで気が回らない」
すると、私たちが注文した料理が運ばれてきた。
「凛は見かけによらずしっかりしてるよね。あたしなんて、まだ親に頼ってるとこあるし」
香織ちゃんが運ばれてきたサンドウィッチを口に含み、言った。
「あたしだって」



