すると、別の部署の香織ちゃんはお店に入って、声をかけてきた。
そして、私の隣に座った。
「ね、二人の部署にイケメンが来たってマジ?」
開口一番、それですか。
結木さんの噂、きっと会社中に流れてるんだろうな……
「マジマジ! 結木さんって言うんだけど、結木さん、リンリンのこと狙ってるかもしれないんだよ!」
美穂ちゃんが嬉しそうに香織ちゃんに言った。
「へぇー! その結木さんって人、見る目あんじゃん!」
あれ、美穂ちゃんとまったく同じこと言ってる……
「そっかー、凛にもとうとう春がやって来るのかー」
「春? もう来てるよ?」
ていうか、私だけじゃなくて、美穂ちゃんにも、香織ちゃんにも来てるよね……?
「出た、天然! いやー、これも久々だなー」
もう、香織ちゃんの言ってる意味がわからない……
私は注文するために、さっきのウェイトレスを呼んだ。
「凛はさー、そのイケメンのことどう思ってんの?」



