秘密の交換をしよう



「リンリン、お昼行こー?」



仕事が半分も終わらないうちに、美穂ちゃんに声をかけられた。



腕時計を見ると、十二時を過ぎようとしていた。



「うん」



私は美穂ちゃんと会社の近くにある、毎日のように行っているカフェに向かう。



「リンリン、先輩たちに目つけられちゃったね」


「ホントだよ……そのせいですぐ出来るはずの仕事もミスだらけで……」



午前中、ずっと結木さんからもらった仕事をしていた。



いつもならそう時間はかからない。


だけど、先輩たちの視線で気が散ってミス多発。



結果、まだ終わってない。



「こんなに時間かけたの、初めて……」


「ま、リンリンの仕事はいつも早いし、たまにはゆっくりやっても、誰も文句言わないよ」



そうこうするうちに、見なれた装飾のカフェに到着。


中に入って、ウェイトレスの男の人に案内された席に座り、メニューを開く。



「あれ、凛と美穂じゃん。久しぶりー!」