「勉強と両立出来ないなら、バイトは辞めたほうが……」
「そんなことありません!」
バイトだけは、辞めるわけにはいかない。
「そ、そう? でも、無理はしないでね。先生、いつでも相談に乗るから」
いじめに気付いてないくせに……
「一ノ瀬さん?」
「あ、はい。ありがとうございます」
先生は、この作り笑いにも気付かないんだ。
生徒を心配するいい先生を、わざわざやってるような感じしかしない。
私は自分の席に戻ろうとした。
すると、突然視界が歪んだ。
「凛!?」
香織ちゃんのその声を最後に、私は意識を失った。
目を覚ましたのは、二日後だった。
私は病院に運ばれて、そのまま入院した。
そのお世話を、香織ちゃんと香織ちゃんの家族がしてくれた。



