秘密の交換をしよう



絶対、快く引き受けてくれると思う。



「結木さん、リンリンのこと狙ってるんじゃない?」



美穂ちゃんはどうしてそんなに反応するの。



仕事に集中してたら、気付かない……


わけないか。


真後ろの席なんだし。



というか、結木さんが私を狙う……?



「結木さんは見る目あるねー」



それより、美穂ちゃんの一言のせいで、みなさんに睨まれてるんですけど……



「結木さんに近付いたら許さないんだから!」


「絶対気に入られたとか勘違いしてる!」


「結木さんがあんな地味で仕事しか頭にない子、相手にするはずないもの!」



それに加えてこの暴言というか、陰口というか……


てか、地味とか自覚してることをわざわざ言葉にされると、心に刺さる……



私は結木さんに近付かないし、勘違いもしてない。


今は自分が生活していくことでいっぱいいっぱい。



だから、仕事を頑張らないと。



というわけで、結木さんに任された仕事に取り組んだ。