ケータイ小説 野いちご

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    • 家族
    • 階段
    • 髪クシャ

    「んー…」

    私が階段を下りていると、航海(うみ)が伸びをしながら階段を上がってきた。

    私達はお互いの存在に気付き、そのまま擦れ違う。

    私の隣に風が吹き、航海の匂いが鼻をくすぐる。

    「ねえ、」

    思わず、私は彼を呼び止めていた。

    「?」

    階段を上がっていた彼は、その格好のまま私を見下ろした。

    「あのさ、私達って…これって、同居してるって言うの?」

    同い年の航海だからこそ聞ける、素朴な質問。

    彼は何度か瞬きをした後、笑って口を開いた。

    「同居?僕らは、もう家族ですよ」

    その単語は、私がずっと欲していたもの。

    「それに、僕達は…一緒に住んでるんじゃなくて、一緒に生きてるんです」

    出会う前の環境が違くても、幾ら過去に押しつぶされそうになっても、私達は家族。

    「これからも一緒に生きていきましょう」

    彼は私の髪をくしゃりと撫でた後に妖艶な笑みを見せ、階段を上って行った。

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    • 憧れの先輩

    うんこ

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    • 先生
    • 放課後
    • 屋上

    ふわっと宙を舞う感覚。

    これでやっと終われるんだ…。
    よかった…。

    フェンスを越えた私の身体。
    あとは落ちるだけ。そう思っていたのに、


    「加子!」


    強い力で引き戻された。






    その後は、焦りと悲しみと、ほんの少しだけ安心して泣きじゃくった。

    先生はそんな私を抱きしめて、一緒に泣いてくれた。



    「なんっ…で…!!あと少しだったのに…!!!」



    「君がとても大切だから。



    僕と一緒に生きてくれませんか?」


    泣き笑いのような顔をしながら、いつもの丁寧な敬語で私に話しかけてくれた先生と生きていたいと思った。

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感想ノート

【完】『浅草心中』 (英 蝶 眠/著)


  • 高山 様


    レビューと感想をわざわざありがとうございます。

    まぁご指摘の通り、長く書いたりフィクションを混ぜても良かったのですが、それは大正時代に岡本綺堂氏が先に書いてしまっているので、敢えて史実にちょっとした肉付けをしただけのものにしました。

    このほうが、当時の息づかいとか空気感とかが出るかなと。

    歴史小説と評価していただけたので、空気感は少しは出せたかなと思います。

    他にも吉原の遊女と心中した旗本はいまして、阿部式部事件とか割と知られてるんですが、藤枝外記の場合たまたま手持ちの資料に載ってたのでやってみました。

    またいろいろご鞭撻いただけると幸いです。

    ありがとうございました。



    英 蝶 眠   2017/01/12 00:08

  • 読ませて貰いました。吉原物は自分自身も好きですね。隆慶一郎の吉原御免状をふと思いだしました。


    良く調べてるなあと感心します。レビューでも書いたけどここから更にフィクションに持っていって長くしても良かったかなとも思います。

    それでもここでは珍しい歴史小説ですね。時代小説の書き手で藤堂左近さんって居ますが、その方も良いですよ。

    時代小説も歴史小説も読むのは好きですが自分自身書けないので良いなと思います。

    何処か筆致が山本周五郎をふと思い浮かべました。

    良かったです(^-^)上手く伝わらない感想ですいません。

    高山   2017/01/11 02:50