家に着くと、すぐさま2階へ駆け上がり
1階からはお母さんの怒鳴る声が聞こえる


「ちょっと!鈴奈!ただいまくらい
言いなさいよ!」

「ごめん、ただいま!」

部屋から1階に聞こえる声の大きさで
叫ぶと、下から何も帰ってこなかったので
きっと聞こえたんでしょう。


「よし!」

気合を入れて、部屋着に着替えてから階段を降りて行って、リビングのドアを開けた


「あれ?なんでお父さんいるの?」


いつもこの時間には帰ってきてないお父さんが座っている


「帰りが早かったんだって
珍しいよね」


お母さんはキッチンで、料理をしてる

「へえ~、そうなんだ」

「2人してなんだ!」


気に入らないのか、お父さんは拗ねたように
テレビを見ている