side玲桜 あれから世界は暖かい。 こんなにも光に溢れた世界があったなんて知らなかった。 それでも君が目覚めない世界は驚くほどに冷たい。 「今日も眠ったままか」 清華魔法学園の地下にて。 最新の医療システムの元、眠り続ける紗久を見て悠が呟く。 「あぁ」 いつも習慣のように繰り返してきた会話が今日も成立する。 心臓は動いている。 脳も正常。 でも紗久はあれからずっと。 眠ったまま。