「位置についてー!!よーい、どん!!!」 パンッ スタートの合図がこのグランドに鳴り響く。 生徒が走り出す中、お兄ちゃんはゴールではなく、私を見つめた。 「.........何かあったら必ず俺を呼べ。必ずだぞ」 真剣な瞳が私を一瞬捉える。 その瞳には諦めと強い意志を感じた。 「うん...」 私もそんなお兄ちゃんと同じように真剣に答えた。