なんで今さら…人を切って怖くなるなんて。

純の時は何も感じなかったのに…。





「桜女は無事なのか!?」




「…私はいいの。でも…総司の伯父さんを私は殺してしまった」




「そんなんどうだっていい…桜女は自分を危ない目に合わせてまで助け呼ばずに一人で戦ったんだから責めたりなんかしねぇよ。桜女が無事なら俺はなんだっていい」





総司は足に力が入らなくてその場に座り込む私を静かに抱きしめてくれた。





「騙されてたんだな。俺は」




「あの人は町にいることで新選組の動きを見てた。私のことも知ってた…」




「俺が早く気がつけばよかったでさぁ。ほんと、すいやせん…男として失格でさ」




「馬鹿総司。なに阿呆なこと抜かしてんの。ほら、もう大丈夫。さっきの続きしよ?」




「そうだな」