『土方から馬鹿な桜女へ
敗れた着物は捨てる。
これを着ろ。
白なんかこれで十分だ。
文句があるなら直接こい。以上』




うわぁ…土方さんらしい…。




「あれ…なんで短刀…」




『追伸、この短刀はお前が守りたいと思うときに使え。むやみに使うことは許さん』




私はそんな紙を見て笑ってしまった。


純のこと…土方さんもきっと……
ありがとう。土方さん。

大事に…みんなを守るために使います。





「よっし。着替えちゃわなきゃ」




私は体中の包帯を取ってその白い着物に着替えて部屋を出た。




「あ、桜女さん。新しい着物ですね」




適当に歩いていると山南さんに声をかけられた。




「あ、はい…」