俺は桜女の両手を握って布団に押し倒した。




「ちょっと…痛いんだけど!」



「すぐ済む」




俺は桜女の唇に口付けをした。

そんときの桜女の顔は林檎みてぇに真っ赤だった。




「沖田さんの馬鹿!阿呆!茄子!」




「…さっきは名前で呼んでくれたのにもう戻っちまいます?むかつくんでもう一回口付けしましょうか?」



「や、やだ!わかった、総司って呼ぶから…ね?」



「阿呆。そんなんで俺が止められるとでも?」




俺はもう一回、口付けをした。




阿呆みてぇな俺には桜女が一番しっくり来るんだな…。



好きだ。


なんでって言われたら…
桜女と俺…似てるとこ、いっぱいあっからかなぁ。