黒 桜

「桜女…起きてくれよ。やっぱ俺って…桜女いないと駄目だな。最近は任務もぼーっとしちまって…土方さんにしばらく任務すんなって言われやしたよ」





『土方さんに怒られたんですけど?』


『そんなの知らないし〜だ!沖田さんが悪いんでしょ!?』


『ああ?』





「なんか最近、桜女の幻覚が見えるんでさ。馬鹿馬鹿しいとは思うけどなんだか面白いんですぜ?」





『ねぇ、沖田さん。なんで星って綺麗なのか知ってる?』


『知らねぇすよ』


『母上様がね、一度だけ教えてくれたの。死んだ人が見守っててくれてるんだって』




桜女と話したことや喧嘩のこと、笑ったことなんでだろう。

何も考えていないはずなのに

何故か頭に出てくるのは桜女だ。