黒 桜

悔しい…辛い、苦しいのに涙も何も出ないんだ。

もう怒ることもできない。


多分、もう…笑えないかもしれない。




あんなに優しかった新選組のみんなは椿さんのあんな嘘に手のひらを返すなんて…

やっぱり私駄目だな。


神様は意地悪なのですよ。

私に幸せなんてくれやしない。




「純!?どこ!?」




もういっそ、幸せなんてこないのなら、純を見つけて新選組に届けたあと、死んでしまおうか。






街中探したけど見つからず、諦めようとした時だ。

小さな灯りが長い階段の先にある神社を動いていた。




まさか、あそこに!?




私はあの赤い着物を近くにあった鋭い石で走りやすい長さまで切って階段を駆け上がった。