手首のあたりを触ると痛む。
右と左と比べても右のほうが確かに腫れていることがすぐにわかった。




『お前は何かと怪我をする。包帯持っとけ』




土方さんが私の怪我を心配してくれて渡してくれた包帯。



使うことないだろうなぁとか思ってたのにまさか使うことになるとは…。




「まだ、動く」





宴会場に全てを並び終えたあと、みんなを呼ぶ前に、私は氷で手を冷やしていた。




これじゃあ、刀とか持てない…
って刀は持たないって約束したのに駄目…駄目…。





「でも、守るためならいいの…かなぁ」




土方さんお気に入りの縁側座って星が見えてきた頃、私はみんなを呼びにいった。


もちろん、私の手は隠して。