黒 桜

「沖田さん?お風呂上がりましたよ…?」



沖田さんにお風呂上がったら話があるというの急いで来たのはいいが…



沖田さんは壁に寄りかかって寝ていた。




沖田さんの髪の毛濡れすぎ…。




小さな寝息を立てて寝る沖田さんを起こさないようにびしょ濡れになった髪の毛を私は拭いた。





「沖田さん…風邪引いちゃうなぁ」




かと言って一人で沖田さんを畳の上に寝かせて布団なんて掛けられないよ…。





「どうしよう…うーん」




寝ている沖田さんを近くで見てみるとやっぱり美青年だなぁと改めて思った。



っていけない。
私は女中さんなんだから。
変なこと考えたら鬼の土方さんに殺されちゃう。