黒 桜

「えーやだぁ…」




「そんなすぐには酔いませんって。あ、今日はすいやせんでした。俺の部屋に来たのって包帯取りに来たんでしょ?」




「大丈夫ですよ。土方さんにこんなにがっちり巻かれたんで!」




私が手を見せると沖田さんは悲しそうな笑顔で食事を進めた。




今日の沖田さん…元気ないなぁ…。
どうしたんだろう…。





「そんなにじろじろ見られたら食べるに食べられねぇんですけど?」




「あ、ごめんなさい!」



そんなに沖田さんのこと見てたかなぁ…。




食事を済ますと相変わらずまあ、椿さんは手伝ってもくれなかった。



その代わり、片付けは土方さんも斎藤さんも沖田さんも手伝ってくれた。