黒 桜

「綺麗ですね…やっぱり木から落ちたからですか?」



私が冗談っぽく言うと土方さんは私を憐れむような目で見た。




「何だお前。総司と性格似てきてるぞ。あと、それとこれとは関係ないんだ!わかったか!」



「は、はぁいい!」




「ふふふ。土方さんに怒られてやんの〜」




後ろを向くとそこには笑う椿さんと沖田さんと藤堂さんがいた。





「おい。人が話してる時に後ろ向くとはいい度胸じゃねぇか?ああ?」




土方さんに頭を大きな手で強く捕まれる。




「い、痛いですって!土方さんってば!私女です!女中です!」





「お前が女だと思ったことはねぇ!」