黒 桜

「お前さんは?」



「私は夜木 桜女といいます」



「ほぉ、良き名前じゃのう」





生きてるんだ。私って…本当に。



「あ、あの!と、突然なのですか…新選組の屯所はどこですか!?私はそこの女中なんです!帰らなきゃいけないんです!」




新選組という言葉に坂本さんは眉をぴくっと動かした。





「そうか。最近、新選組が騒いでいた女中というのはお前さんやったか。残念じゃが…わしは新選組の屯所を知らんのぜよ」



「ええ!?ここは京なんですよね!?」




「まあ、そうじゃけどのぉ、京は広いんぜよ?それにわしはあまりこの山からは出ないんぜよ」