黒 桜

「え?」




『言葉で感謝と謝罪を。生きて生きて今までのすべてを償うのです。迷惑も罪も全部。それに気づくのは難しい。だからあなたも気が付かない。そうでしょう?

生きたいと強く願うのならばどんな方法でも生きなさい。今までのことはこれから考えなさい』




生きれば私はそれだけで罪の償いになるのだろうか。

それはわからない。

でもこの人の声はなんだか心によく響く。



その辺の人達が私にこう言っても私は迷っているだろう。





生きたいと願ったのは私じゃない?
だったら生きなきゃ。


初めて生きたいと思ったんだからその気持ちを消したくない。




これからゆっくりとゆっくりと…恩を返していこう。私も普通の人になるのなら。

そういう方法でゆっくりと。