黒 桜

「え?」



究極の選択だった。
記憶の力は消えたって構わない。

だってそのせいで私が苦しい目にあってしまったのだから…。


でも治癒の力はたくさん迷惑かけた新選組の役に立てる力だった。

なのに消えてしまったら私が恩を返すことはできない。





『治癒の力を消したとしてもあなたを必要としてくれる人はいるでしょうに』



「知ってます」




私を必要としてくれる人はいるんだってちゃんと学んだから。

もうそれに関しては迷わない。
信じるって決めたんだ。





『あなた自身が傷ついて誰かを治したところで誰が喜ぶのですか?それが新選組なのですか?』




違う…と言いたい。