黒 桜

こんなことってあり得るんだろうか…。



人が桜とともに消えていく。




『黒桜。夜舞う花びらは月とともに消えくるる。それはとても美しきかな』




桜女の声が響いてくる。
もう桜女はどこにもいない。

俺の…側にはいてくれない。





「うわぁあああああああああ!」




俺の手のひらには光る桜。
涙が止まらない。

俺の愛しい人はなんでみんな…
俺が守ろうとする前に

一人で戦って消えていくんだ…。





「総司…戻ろう」



「土方さん…嫌っすよ。もう…俺は…」