黒 桜

倒れて初めて血の生ぬるさを感じた。

私の目には血が入り込んでいてほとんど景色なんて見えなかった。


真っ暗だった。



わかるのは聞こえる刀の音と私を呼ぶ声。



私の手を握っているのは誰だろう。


いろんな声が混ざって正確にはわからないけど君は君だから…。




「そう、じ…?」




「そうだよ!俺だよ!なんでこんなこと…さっき一人で戦うなって言ったじゃねぇか!」




「ごめん、ね…でも一人では戦ってないよ。みんな…私の中にいた、から…私はちゃんと長州と…縁切って…みんなと平和に…げほっ」




「桜女!もう喋らないでよ!私…桜女がいなくなるのやだよ…ねぇ!」




その声は椿かな…。
その言葉最高だなぁ…。