黒 桜

私をまだ仲間だと思っているのだろうか。
阿呆らしい。


私には今、一緒に戦ってくれる人も待っててくれる人も居場所を作ってくれる人もいる。






もう、お前たちの仲間なんかに二度とならない。





「阿呆らしい。私が言うとでも思うの?私は新選組に来て楽しい日々を過ごしてきた。あなた達とは違って。あなた達のせいでぐちゃぐちゃになった時もあった」




でもまあ、みんなに会えたのはこいつらのおかげなんだけどね。






「何が言いたいんだ?」




私を一番傷つけていた長身の男がそう言うと陰から30人をも超える隊士が出てきた。





「つまり、お前は戻る気がないってことかな?」