黒 桜

「夜…か」



気がつけばもう亥の刻。
みんなはまだぐっすり…何人かは起きてどこかへ行ったみたいだった。





「んっ…桜女…か」



「おはよう。総司。夜になっちゃったね」




「飲み過ぎた…頭痛いわ…」



「馬鹿だね。部屋で休む?」



「いや、ここで休む。みんなも寝てるし」




総司…一人で戦ってんじゃねぇって言われた時は嬉しかったよ。

でもね、やっぱり…私自身が自分のことに落とし前つけるときは私が…。





「どうした?桜女?」



「総司にあの木の下で出会って私は世界が変わったの」