黒 桜

顔は赤いし今にも寝そうな近藤さんはあくびをかきながらああと答えた。




「桜女。お前のいる場所は…局長である俺がちゃんと取っとくから。お前の居場所は家はここにあるんだって覚えとけよ」




「はい!ありがとうございます」




「んじゃ、一眠りしますわ」




近藤さんもそれだけ言うとぐっすり寝てしまった。



みんな寝るの早いって…





「お仕事ご苦労様」



「やま、ざきさん…ありがとうございます」




山崎さんは私が今ここにいることをどう思ってるのかな…。




「今でも三年前、お前があの村に来なければって思う」