黒 桜

「何も知らないからだよ…江戸に行く前の私と今の私は…全然違う」




「桜女は桜女なんだよ…。俺は変わったなんて思わない!俺の好きになった奴は想ってるやつは桜女ただ一人なんだ。桜女の過去とか聞いたってさ…新選組で過ごした日々…は絶対に本物だろ?」



説得力ねぇよなぁ…土方さんのほうがいいこといっぱい言ってる。





「俺は…桜女に会えたことを絶対に後悔しない。これから先何があっても桜女がいたから嬉しかったこと楽しかったことがたくさんあるんだから」




俺が顔を上げると桜女は涙を流していた。




「総司…あり、がとう…」




桜女が愛おしい。
近いようでなんだか遠い。

俺のこの思いはちゃんと伝わってるのだうか。




好きなのに…なんだろう。


桜女が離れていくような気がして
すっげぇ怖いでさぁ。



離れないでくだせぇ。