黒 桜

私は沖田さんに近づくと頬を両手で挟んで血渡しをするように口付けをした。



「っ!?」




あなたの苦しむものはこれできっと消えるから。

私もこれで消えるから。



こんな方法でしか助けられなくてごめんね。




総司…好きだよ。





「なんだ…身体が楽に…」




私は唇を離して麩の近くにいる土方さんの方へと向かった。




「桜女!待って!」




「土方さん。お願いします」





私は大好きな沖田さんの言葉を無視して土方さんの後について行った。