黒 桜

10歳になって自分の力に気がついた時にはもう遅かった。



毎日、刀で傷をつけられては血を取られた。反抗すれば殴られ、蹴られた。

私の力は自分で自分を治せなかった。


私は長州の見世物だった。



10歳の時からだ。
逆らえなくて人を殺すようになったのは。


邪魔な奴は片っ端から切った。
もうすでに感情はなかった。



だが、関係のない人はばれないように救った。



私自身の血を使って。





ばれたときは毎回、牢獄に入れられてもっと乱暴された。


一時期、喉を潰された時も目を隠された時もあった。





奴らからしてみれば私は単なる人殺しで役に立つ女だった。


私を傷めつけてはその記憶を忘れさせてまた思い出させる。




あいつらは楽しんでるんだ。
記憶を忘れるとき、思い出すとき、私は強い痛みと苦しみを味わう。