黒 桜

「す、すいません!人の名前を覚えるのは苦手な方で…」




「まあ、これからゆっくり覚えていけばいいよ。それでどこに行くおつもりで?」




「お、沖田さんが突然出て行ったので探しているのです…」




確かに変な勘違いされたままは嫌だと思うけど…急に出てかなくても…ねぇ…。





「ああ、土方さんの部屋だよ。なんか追いかけっこしてたかな?まあ、すぐ戻ってくるさ。じゃあね、桜女ちゃん」




山南さんは私の頭の上に手を乗せてぽんぽんと撫でると笑ってどこかへ行った。




突然撫でて突然名前で呼ぶのかよ…。
反則…。





「えっと…土方さんの部屋…ってまずどこ…」