黒 桜

私を保護したのは長州だった。
この時から私は勘違いしてたんだ。


私は記憶を失っていた。




その時の私は長州はいい人達だと思っていた。でも実際、お母さんを殺したのも村を襲ったのも奴らだ。





それから私は長州に拾われて幼き女中として働かされた。


そして私への扱いが変わったのは10歳の時だ。





奴らは私の二つの力に気がついていた。

一つは記憶。

青い満月を見ると記憶を全て忘れ、
赤い満月を見ると思い出す。

だけど私は赤い満月を見ても私の名前だけは思い出せなかった。




二つ目は治癒能力。


私の血を飲むことでどんな怪我も病も治せるのだ。





奴らは村を襲った時、私を殺さなかったのはその力に感づいていたからだった思う。