黒 桜

帰る…しかない…。
結局ここに来てもなにもわからない。
頭が痛くなるだけなんだから。




「あんたたちはどっから来たんだい?」




「京です」





「そんな遠くからかい!?…今日は遅い。よければ家で泊まっていかないかい」





気がつけば辺りは夕方の景色に包まれていた。




「いや、でも…」




「もしあんたが三年前の子ならお礼もしたいんだ。是非どうかね?」





「桜女。お前だけでも休ませてもらうといい。最近はろくに宿にも止まってないんだ。体力が持たんだろ」





「馬鹿言うでねぇよ。お前さんも泊まっていくといい」




私と土方さんは考えた末、おばちゃんの家に上がらせてもらうことにした。