黒 桜

「僕わかるもん!絶対おねぇちゃんだもん!ばあちゃんもわかるでしょ?」




おばちゃんは私をじっと見つめて首を傾げた。




「確かに…髪の毛は短くなったが…似とるのぉ…」



「おねぇちゃん!僕の名前覚えてる?」




私の足元にやってきた男の子は私に無邪気な笑顔を見せる。




この子の名前…名前…この子の…名前




「健太」




「正解!やっぱりあの時のおねーちゃんだ!」





「なにか思い出したのか?」




土方さんの言葉に私は首を横に振った。




「ううん。何も。この子の顔を見てたら健太って名前が…出てきた」




「そうか。桜女。これからどうする」