黒 桜

「ああ、そうかもしれないな。あいつの姉は病気で死んでいるんだ。だから桜女には大事な人が死ぬ辛さを味あわせたくないのかもしれないな」



「ははは」



「なぜ笑う?」




ほんとだ、今大事な話してるのに私ったら笑ってる。





「いつ死ぬかなんてそんなの神様が決めることでしょ。沖田さんってたまに馬鹿なところありますよね」





きっと土方さんは気がついてる。

苦しさも寂しさも全部私が隠そうとしてることに。


何も聞いてこないあたりが土方さんの優しさだ。



優しさだと思うのは踏み込んでほしくないから。




「まあ、まだ総司は所詮餓鬼さ」



「土方さん。私、ちゃんと帰ったら話しします。それでも駄目なら沖田さんのことをしっかり諦めます」