黒 桜

「うるっせぇええええ!黙れ!山崎!」




「総司。落ち着け。桜女が長州の間者ならばなぜ長州の奴らをあんな簡単に殺すんだ」




近藤さんが味方してくれたことで俺の怒りは少し収まった。





「そうですよ。長州の奴らが桜女ちゃんの猫を殺してしまった時も桜女ちゃんは仇を打つために殺した。沖田さんが騙されていた時も殺した。椿さんが捕らわれた時も殴って気絶させた。そんなの間者ができることではないでしょう」




長ったるいことをすらすら並べるのは山南だ。

こいつも桜女の味方なんだ。





「でも許せないんです。俺の親を殺したことを。ずっと…俺は犯人を殺したかったんですから!」



「山崎の気持ちもわかる。だがな、少し調べる必要があるだろ。桜女についてはそれでいいな」



「はい」




山崎は納得してないようだったが、近藤さんの命だ。逆らえないだろう。



桜女は何を今してるんだろうか。