椿の事件があってから二週間は何事もなくいつもの生活を私達は送っていた。



「はぁ…」



「またため息か?」



土方さんの部屋の障子を直し始めてから私はかなりのため息をついた。




「まあ、そういう時もあります…」



「なんだ?聞いてやる」




「いや、まあ…総司が最近私を避けてて…何しちゃったのかなぁって」




私が話しかけようとしてもすぐに走ってどこかへ行ってしまうし、最近なんか食事も私の隣で食べてくれない。




「土方さんから聞いてみてくださいよ〜」



「ああ?なんでだよ」



「だって…私が聞こうとしても総司は…逃げちゃうから…」



私が聞こえるか聞こえないくらいかの小さな声で呟いた時、廊下から私を呼ぶ椿の声が聞こえてきた。