「ねぇねぇ、土方さんもかっこいいと思わない?」



「なにそれ〜。かっこいいの?ちょっと怖いよ?」




いつもの怒ってる土方さんが頭に浮かんで私は苦笑いした。





「そう?なんかよくない?」



「まあ、自分では隠してるつもりだけど結構優しいよね」



「うん!優しい!近藤さんは包容力があって優しいし面白いし〜」




椿も新選組一人一人のいいところをちゃんと見ていた。


やっぱり私が助けに行ったことは間違ってないと思う。





「そういえば、桜女って沖田さんに拾われたんでしょ?故郷はどこなの?」



「……わからない」




故郷で思いつくのは焼け落ちた小さな村と血の海…。