黒 桜

「目は大丈夫なの？」



「ううん、失明状態。でもこれが私への罰だって思えば全然へっちゃら」




あれから本当に椿さんは別人というくらい変わった。



三日前に二人で話すことになった時、椿さんはいろいろ話してくれた。





『あの変な喋り方はね、みんなが可愛いって言ってくれたからずっとそうしてたの。今思えば全然可愛くないや』



『土方さんと私の親は仲が良くてね…親によく土方さんとは仲良くするようにとか言われてるんだけど土方さんにその気がないからさ』



『新選組は親が行けって言うから土方さんの勧めあって来たんだけど一人のような気がしてね。そんな時、沖田さんに出会った』




新選組に来た理由も好きになった理由も全部全部。




「ねぇ、せっかくだし、もう呼び捨てで呼ばない？呼びたくないなら私一人で椿って呼ぶ」




椿は驚いた顔をしたけどすぐに可愛い笑顔で頷いた。