黒 桜

「げほっ!げほっ…!」




殺してやる…殺して…


『お前には刀なんか抜かせねぇようにしてやりまさぁ』 


駄目。
総司がせっかく言ってくれた言葉を私が勝手に無駄になんかできない。




私はゆっくりと立ち上がって口から少しだけ出た血を手で拭った。





「おうおう、立つねぇ。ねーちゃん」




私は男を睨みつけて顔面をけり上げた。




「っ!?」




「女だと思って舐めないでよ!私は命を懸けて助けたい人のためにここに来たんだから!」




私が怒鳴ると男たちの顔色が怒りに変わり、刀を出してきた。




「女一人に刀三人?長州さんも酷いことするの…ね!」




私は男たちが追いつけない早さで一人の足に私の足をかけて転ばした。