歪んだ愛の結末は。

「えっと...。春くん?」
男の人を呼び捨てとかしたことないから「君」でもいいよね...?

でも春君って、聞いたことある気がする....。
どこだっけ?
うーん、わかんない。

春さんの方をみると口を手で押さえていた。
「春君ってだめだった...?」

春さんは無言のまま首を横に振った。
「いいよ。それでいい。」

「あ、もしかして照れてるの?」

「調子に乗るな。」
そう言って、春君は私の額にデコピンをくらわせた。

「いったぁー。」
私は布団を頭までかぶった。


春君か....。
やっぱり怖くない。
むしろ話しやすいかも。