「魔剣になる条件って言うのが、どうやら【死ぬこと】らしくてな。だからエアの守護者たちは全員死んでいる。しかしエアは彼らの魂を魔力としてそれぞれの剣に込めたんだ。だから魔力(魂)を持った剣――魔剣と呼ばれるようになった。でもこの世界の奴らは、そんなこと知っているわけでもない。だから魔剣とは特殊な魔力を持った剣だと、ほとんどの人がそう認識しているだろう」
確かにブラッドさんの言う通り、俺も魔剣は強い魔力を持っている剣だとそう認識していた。
魔法書にも【特別な魔力を持った特殊な剣】と記されているのを見たことがあった。
でもその正体が【エアの守護者たちの魂が込められた剣】だと、そう記された魔法書を見たことがないし、人から聞いたこともなかった。
知らなかったと言うよりも、誰も知り得ない事だと言った方が良いのかもしれない。
「ふ〜ん、なるほどね。それじゃあ、私から一つ質問をしても良いかしら?」
テトは机の上に飛び乗ると、尻尾を左右に揺らしながらブラッドさんに問いかけた。
「あなたはその魔剣と守護者たちを集めて、何をしようとしているのかしら?」
「……」
その質問にブラッドさんは目を細めると言う。
「エアと守護者たちが交わした約束を果たすために」
「約束?」
ブラッドさんの言葉にカレンを除く俺たちは首を傾げた。
「エアと守護者たちは生前、この世界を作る前にある約束をしたんだ。約束がどういう物なのかは、守護者と魔剣が全員集まらないと分からない。その約束を果たすためにも、守護者たちは一刻も早く集まらなければならない。だから俺は魔剣と守護者たちの行方を追っているんだ」
「……この世界?」
テトは【この世界】と言う言葉に目を細めた。その様子を見ながらブラッドさんは言葉を続ける。
「お前たちは、エアが戦争を終わらせた話をどこまで知っている?」
「大体の事は知っています。九種族戦争を終わらせたエアは、魔法と言うものを生み出し、そしてその知識をトトがみんなに広めてくれたと」
「そう、俺たちが知っている話ではそこまでは。しかし、その話にはいくつか省略されている部分が多々ある」
「えっ?」
確かにブラッドさんの言う通り、俺も魔剣は強い魔力を持っている剣だとそう認識していた。
魔法書にも【特別な魔力を持った特殊な剣】と記されているのを見たことがあった。
でもその正体が【エアの守護者たちの魂が込められた剣】だと、そう記された魔法書を見たことがないし、人から聞いたこともなかった。
知らなかったと言うよりも、誰も知り得ない事だと言った方が良いのかもしれない。
「ふ〜ん、なるほどね。それじゃあ、私から一つ質問をしても良いかしら?」
テトは机の上に飛び乗ると、尻尾を左右に揺らしながらブラッドさんに問いかけた。
「あなたはその魔剣と守護者たちを集めて、何をしようとしているのかしら?」
「……」
その質問にブラッドさんは目を細めると言う。
「エアと守護者たちが交わした約束を果たすために」
「約束?」
ブラッドさんの言葉にカレンを除く俺たちは首を傾げた。
「エアと守護者たちは生前、この世界を作る前にある約束をしたんだ。約束がどういう物なのかは、守護者と魔剣が全員集まらないと分からない。その約束を果たすためにも、守護者たちは一刻も早く集まらなければならない。だから俺は魔剣と守護者たちの行方を追っているんだ」
「……この世界?」
テトは【この世界】と言う言葉に目を細めた。その様子を見ながらブラッドさんは言葉を続ける。
「お前たちは、エアが戦争を終わらせた話をどこまで知っている?」
「大体の事は知っています。九種族戦争を終わらせたエアは、魔法と言うものを生み出し、そしてその知識をトトがみんなに広めてくれたと」
「そう、俺たちが知っている話ではそこまでは。しかし、その話にはいくつか省略されている部分が多々ある」
「えっ?」



