ヴェルト・マギーア ソフィアと竜の島

ムニンはこれからどうやって、お父さんと向き合っていくつもりなんだろうな。

あいつも一人で背負い込むところがあるから少し心配だ。

そんな事を考えながら歩き続けると、俺たちは開けたところに出た。
 
するとその先の真ん中には、地面に突っ伏して倒れているブラッドさんの姿があった。

「せ、先生!」
 
その姿を見たカレンは慌ててブラッドさんに駆け寄った。

あの強いブラッドさんがどうして地面に突伏しているんだ?! 

まさか何かあったんじゃ!

「や、やあ……カレン」
 
ブラッドさんは顔を横に向けると、直ぐ側で涙を浮かべているカレンに声を掛けた。
 
な…なんか、やつれて見えるのは気のせいだろうか?

「いったい何があったんですか? 誰が先生をこんな目に?!」

「いや……ただ、取り上げただけだから」

「取り上げた……?」
 
その言葉に俺とロキが首を傾げた時、ザハラはまっすぐ上を見上げていた。

そして体を震わせながら口を開いて。

「……エーデル?」
 
その名前を聞いた俺たちは、全員ザハラが目を向けている先へと視線を送った。
 
するとそこには、白い鱗を持ちこの島の守り神を呼ばれた白竜エーデルの姿があった。