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暗闇の中、私は膝を抱えてうずくまっていた。
もう一人の私に体を渡してからというもの、その彼女は私の前に姿を現していない。
ザハラとの戦いはどうなったの?
アレスたちを無事に助ける事は出来たのだろうか? それすら、今の私には分からなかった。
でも……私は戻る事が怖かった。
もしアレスが死んでいたらと思うと、私のせいでみんなが傷ついているんだと思ったら、体が震えて顔を上げる事が出来なかった。
初めて……知る事が怖いと思った。
ううん、それはずっと前から怖がっていたじゃない。
私は自分が魔人族だと言う事を知るのが怖かった。
世界を破壊する力を持った存在が私の中には居て、そのせいでアレスたちを危険な目に合わせてしまった。
もうみんなが私のために傷つくのなんて見たくない。
アレスが死ぬところなんて見たくない。
それならいっそこのまま、ここでじっとして一人で居た方が良いのかもしれない。
その方がきっと楽に。
「それは違いますよ」
「っ!」
暗闇の中で優しい女性の声が耳に届いた。
ここには私以外に人は居ないはずなのに……いったい誰なの?
その声を聞いた私は伏せていた顔を上げた。
すると目の前には、一人の女性が立っていた。
背中まである白銀の髪を持ったその女性は、閉じていた目をゆっくりと開けると、綺麗に透き通った碧眼の瞳で私を見てくる。
その美しい容姿から私は一瞬だけその人の姿が女神様のように見えた。
「……あなたは?」
その質問に彼女は頭を左右に振る。
どうやら自分の事を話すわけにはいかないようだった。
「一人で居ることは、もっと怖いことです」
そんな彼女の言葉に私の心臓が大きく跳ねる。
そして彼女は私の側まで来るとそっと私の手を握ってくれた。
暗闇の中、私は膝を抱えてうずくまっていた。
もう一人の私に体を渡してからというもの、その彼女は私の前に姿を現していない。
ザハラとの戦いはどうなったの?
アレスたちを無事に助ける事は出来たのだろうか? それすら、今の私には分からなかった。
でも……私は戻る事が怖かった。
もしアレスが死んでいたらと思うと、私のせいでみんなが傷ついているんだと思ったら、体が震えて顔を上げる事が出来なかった。
初めて……知る事が怖いと思った。
ううん、それはずっと前から怖がっていたじゃない。
私は自分が魔人族だと言う事を知るのが怖かった。
世界を破壊する力を持った存在が私の中には居て、そのせいでアレスたちを危険な目に合わせてしまった。
もうみんなが私のために傷つくのなんて見たくない。
アレスが死ぬところなんて見たくない。
それならいっそこのまま、ここでじっとして一人で居た方が良いのかもしれない。
その方がきっと楽に。
「それは違いますよ」
「っ!」
暗闇の中で優しい女性の声が耳に届いた。
ここには私以外に人は居ないはずなのに……いったい誰なの?
その声を聞いた私は伏せていた顔を上げた。
すると目の前には、一人の女性が立っていた。
背中まである白銀の髪を持ったその女性は、閉じていた目をゆっくりと開けると、綺麗に透き通った碧眼の瞳で私を見てくる。
その美しい容姿から私は一瞬だけその人の姿が女神様のように見えた。
「……あなたは?」
その質問に彼女は頭を左右に振る。
どうやら自分の事を話すわけにはいかないようだった。
「一人で居ることは、もっと怖いことです」
そんな彼女の言葉に私の心臓が大きく跳ねる。
そして彼女は私の側まで来るとそっと私の手を握ってくれた。



