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「ヨルン!!!」
俺たちの目の前にザハラの付き人であるヨルンが、黒い森の中から姿を現した。なぜ、ヨルンがこんなところに居るんだ?!
「お前がやったのか! 森を黒くしたのも、村の人たちをおかしくしたのも全て!」
「そうですよ、僕が全部やりました」
ヨルンは言い訳するどころか、あっさりと自分がやったことを認めた。その様子に俺の中で更に怒りが込み上がった。
「なぜこんな事をするんだ! これもお前たち竜人族の悲願の一つなのか?!」
そう問いかけると、ヨルンは頭を左右に振った。
「いいえ、違いますよ。これは別に悲願とか関係ないです。これは僕個人がやっている事なので」
ヨルンはニヤリと笑みを浮かべると、少しずつ俺たちとの距離を縮めてくる。
「ぶっちゃけ言いますと、僕にとって悲願なんて物はどうでも良いんですよ」
「なっ?!」
「魔人族に仕えるとか言って、いったいそれが僕たちにとって何になるって言うんですか? ただ魔人族にこき扱われるだけじゃないですか?」
そう言ってヨルンはニッコリと笑った。その笑顔に俺は背中に寒いものを感じる。
「ザハラ様なんて、エーデルが居なければ何も出来ない巫女なんですから。そんな人が民を守るだなんて笑える話ですよ」
「そんな言い方ないだろ! お前だってザハラちゃんを側でサポートして来たんじゃなかったのかよ?!」
「それは……まあ、そうなんですけど、何か期待外れだったと言いますか、ちょっと違ったなって思ったんです」
「……違った?」
ヨルンの言葉に首を傾げた時、彼は深々と息を吐いた。
「ヨルン!!!」
俺たちの目の前にザハラの付き人であるヨルンが、黒い森の中から姿を現した。なぜ、ヨルンがこんなところに居るんだ?!
「お前がやったのか! 森を黒くしたのも、村の人たちをおかしくしたのも全て!」
「そうですよ、僕が全部やりました」
ヨルンは言い訳するどころか、あっさりと自分がやったことを認めた。その様子に俺の中で更に怒りが込み上がった。
「なぜこんな事をするんだ! これもお前たち竜人族の悲願の一つなのか?!」
そう問いかけると、ヨルンは頭を左右に振った。
「いいえ、違いますよ。これは別に悲願とか関係ないです。これは僕個人がやっている事なので」
ヨルンはニヤリと笑みを浮かべると、少しずつ俺たちとの距離を縮めてくる。
「ぶっちゃけ言いますと、僕にとって悲願なんて物はどうでも良いんですよ」
「なっ?!」
「魔人族に仕えるとか言って、いったいそれが僕たちにとって何になるって言うんですか? ただ魔人族にこき扱われるだけじゃないですか?」
そう言ってヨルンはニッコリと笑った。その笑顔に俺は背中に寒いものを感じる。
「ザハラ様なんて、エーデルが居なければ何も出来ない巫女なんですから。そんな人が民を守るだなんて笑える話ですよ」
「そんな言い方ないだろ! お前だってザハラちゃんを側でサポートして来たんじゃなかったのかよ?!」
「それは……まあ、そうなんですけど、何か期待外れだったと言いますか、ちょっと違ったなって思ったんです」
「……違った?」
ヨルンの言葉に首を傾げた時、彼は深々と息を吐いた。



